加賀二俣(かがふたまた)手漉き(てすき)友禅和紙、葉書
和紙は藩政時代からの御用漉き(直轄地)で天日干し以外は国宝級の仕事です。
斎藤博(さいとうひろし)氏・研(けん)氏御家族は、漂白剤を使わず、
生成りの手漉きを信条としています。
デザイン、紙型をゑり華が制作し、斉藤さんに漉いてもらっている友禅紙です。
白い紙に友禅の型紙で染めたものは「加賀の千代紙」。
「友禅紙」は異なる色の和紙の原料を型紙を使って漉き重ねて、多彩な模様を表現するところに最大の特徴があります。
つまり色の数だけ漉いているのです。
細かな柄は水のように流れてしまうので、とても繊細で高度な技術を用します。
●加賀二俣(かがふたまた)
金沢市郊外、二俣は江戸時代、百万石加賀藩の御用紙漉き(ごようかみすき)の地であった。その昔は加賀奉書紙、杉原紙、金箔(きんぱく)の箔打(はくうち)紙などを漉く家が数十戸、軒を並べていた。現在でも数件の家で伝統を受け継いでいる。
●斎藤博(さいとうひろし)
斎藤博氏は、坂本宗一郎(さかもとそういちろう)氏に師事すること十余年、伝統の奉書紙、加賀五色奉書紙、杉原紙を学び、書画用に竹紙、古代紙を開発した。
その後、加賀友禅(かがゆうぜん)にヒントを得て、やわらかな色彩の友禅和紙をつくりあげた。漉きあげた地紙に、染色した楮(こうぞ)を漉いて重ねていく友禅和紙の技法は、高く評価されている。
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友禅葉書 |
1枚入 |
柄 |
兼六園「石川門」 |
サイズ |
葉書:約14.5cm×10.5cm |